生前整理とは。
生前整理とは、生きる事を前提に物・情報・生き方の整理をすることです。 生前整理をするには、まずは自らが集めた物の整理からはじめるのが正しいやり方です。 思い出の物の整理やアルバムの整理をしながら、今まで歩んできた人生をじっくりと振り返っていきましょう。 そして、生前整理実践帳を作成して、生きた証しを書き出していきます。
最近、注目されている『生前整理』。
始めてみようかと考えてはみるが、何からスタートすればいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。今回は、『生前整理』とは何か?どのように整理すればいいのか紹介したいと思います。
まず、生前整理の必要性から。
日本では高齢化社会を迎え、第二の人生の過ごし方に注目が高まっています。
海外の貧国に比べ、日本は豊かな国であるがゆえに、物が溢れています。物に埋もれた生活を捨て、快適なシンプルライフを送りたい、いざという時に子供たちに迷惑をかけないように準備しておきたいと考える人達から注目が高まっているのです。
一昔前は、『生前整理』というと、死を控えて行う整理という悲しいイメージがありましたが、最近では少しニュアンスが違います。
現在の高齢者はアクティブに人生を楽しんでいる人が非常に多くなりました。
その為、生きているうちに相続の準備をするという目的だけではなく、長年たまった不用品を処分して、残された人生を快適に過ごそうという意味合いが含まれています。
従来の『生前整理』という考え方から、全然違うイメージではないでしょうか。
次に、『生前整理』で整理するものは?
生前整理といっても、何を整理していいか迷ってしまう方が多いようです。
基本的に、子供たちに財産として残すものと、今後の生活を快適に過ごすために処分するものの2つに別けます。
財産として残すものについては、
- 公的な健康保険や年金などの書類や手帳、保険証類。
- 民間で加入している生命保険などの保険証書。
- 不動産の権利書。
- 銀行などの預貯金。
- 有価証券。
- 骨とう品や絵画、宝石、車などの金銭的な価値が高い物。
上記のように財産をまとめることができるのではないでしょうか。
遺産相続でトラブルにならないためには、誰に何を渡すか遺言書を作成するのもおすすめです。書き方が分からないという方でも、今ではインターネットでも簡単に調べることができます。
もし、自分だけで作成するのは不安という人は、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に相談してください。
生前整理をする時期については?
生前整理は残された家族に迷惑をかけないため、残りの人生を快適に過ごす為に必要なことです。いつ頃、始めればいいのでしょう。
当然、生前整理にルールがあるわけではないので、自分で思い立った時にやるのが良いでしょう。
人の手を借りないのなら、自分で荷物などを整理できる足腰がしっかりしているうちに行った方がいいでしょうね。
最後に、エンディングノートについて。
エンディングノートはご存じですか?
自分にもしものことがあったときのために、残された家族が困らないように、必要事項や伝えたいことをまとめて書くノートです。
特にルールなどはありませんが、エンディングノートにはどのようなことを書けばいいのでしょうか?
- 自分のこと…名前・生年月日・血液型・住所・現在かかっている病気や飲んでいる薬など。
- 親戚や友人・知人のリスト…自分に何かあったときに連絡をしてほしい親戚・友人・知人の名前と連絡先。
- 財産…預貯金・株式・不動産などの財産(ローンや借金なども含む)。
- 保険・年金…生命保険や傷害保険など加入している保険や年金のこと。
- ペット…基本情報・かかりつけの獣医・飼育のときの注意と、もし何かあったときにお願いしたい人。
- お墓や葬儀について…購入済みの墓もしくは希望する墓の場所や葬儀の方法などの希望。
- 解約をお願いしたいもの…携帯電話・パソコンほか会員サービス。
『生前整理』を考える方は、当然、自分の為にもなりますが、家族の為でもあるかもしれませんね。